ブログ「石原明の経営のヒント」

「エコ」がブランドになる時代!? ニューオータニの取り組みに学ぶ

地球環境への関心が高まるなか、「エコ」という言葉もすっかり市民権を得た感があります。しかし、このところ、「エコ」も新たなステージを迎えつつあると、私は感じています。企業が「エコ」に真剣に取り組む姿そのものがその企業の「ブランド」となり、さらには単なる「イメージアップ」に留まらず、収益アップに結びつく...どうやら、「エコ」もそんなステージへと進化したようです。

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東京千代田区の「ホテルニューオータニ」では、「ハイブリッドホテルプロジェクト」を立ち上げ、地球環境への配慮と真の快適さが調和するホテルづくりを目指しているようです。客室数1,500、1日の平均利用者数1万5,000人と、小さな町の人口にも匹敵するこの巨大ホテルの地下には、「厨房排水処理プラント」があるそうです。

ホテル内にある約50の厨房から流れ込む水は、1日分で約1,000トンにもおよぶそうですが、この施設で排水から油分などを分解し、トイレの洗浄水や庭園の散水などに有効活用しているのです。また、ホテル内から出る1日5トンにおよぶゴミを100%リサイクルする独自の「コンポスト・プラント」もあり、生ゴミから作られた堆肥を契約農家に提供し、そこで栽培された野菜や米の一部を購入するという循環型の仕組みを実現したようです。

昨年(2007年)10月の本館改装時には、、これまで使用してきた通常の一枚ガラスを「エコガラス」に切り替え、結果、空調設備の更新効果も含め、本館のエネルギー使用量は以前より19.5%削減、CO2排出量も約28%削減できたといいます。そして、このような取り組みは、ホームページはもちろんのこと、「ニュースリリース」としても、きちんとしたかたちで公表されているのです。

今は、消費者の意識も相当高くなってきていますから、、「どうせどこかのホテルにお金を払うなら、"エコ"に力を入れているホテルを...」と考える人たちも増えてきているようです。現にニューオータニでは、ここ1~2年で「環境に優しいホテルだから」という理由で宿泊する外国人や、結婚披露宴を開く人が増えてきたといいます!(^^)!

もちろん、ニューオータニのほかにも、環境問題に積極的に取り組んでいるホテルはあります。世界トップクラスのエコリゾートとして、内外からの注目を集める「星野リゾート」などもその代表例ですが、ホテル業に留まらず、メーカーなどの一般企業でも、「エコ」を切り口にヒット商品を出している会社があります。

私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の会員向けに、毎月発行している情報誌『経営情報レポート』でも取り上げたのですが、愛媛県今治市のタオルメーカーである「池内タオル」では、工場や事務所で必要な電力を「風力発電」でまかない、自社商品にも『風で織るタオル』をいうブランド名をつけて、成功しています。

なんと!『風で織るタオル』の販売額は、この4年でざっと40倍に増えているというのです(@_@;) 08年2月期には3億5千万円に上り、09年2月期には、前期の5割増しを目指す勢いだそうです。売上の3分の1は、海外での販売だそうですが、日本の企業のこうした環境への取り組みが、世界へと発信されるのは、すばらしいことだと思いませんか?

従来、環境への取り組みなどというと、正直、「めんどうくさい」「儲からない」と考える経営者も多かったと思いますが、すでに時代は変わったのです。今回の事例を参考に、自社で実現可能な、「エコ」への取り組みのかたちを、積極的に模索してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
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