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ブログ「石原明の経営のヒント」

不況の産物!? 精密部品工場生まれのお菓子

リーマンショック以来、不況の波が色濃く世界経済を襲っています。そんななか、とりわけ風当たりの厳しい製造業において、「稼動していない工場のライン」を使って、まったく別のビジネスを立ち上げた会社があるのをご存じでしょうか? 

島根県にある電子部品製造会社「エヌ・イー・ワークス」では、今年(2009年)2月に菓子製造部門『彩色健美 美楽』を自社工場内に立ち上げたのです(@_@;)

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同社はこれまで、メーカーから電子部品製造の委託を受ける他、メーカーに社員を派遣するなどのビジネスをしていたようですが、昨年の金融危機以来、受注が減少し、自社工場内の生産ラインの一部を停止せざるを得ないような状況に追い込まれたそうです。

そこで社長が思いついたのが、その生産ラインを使った、タルトなどの菓子製造なんです。同社では、1年以上前から、オリジナルの「押し花器」や「せんべい焼き機」の研究開発を進めていたようで、その技術を生かそうという思いだったのかもしれませんが、精密部品工場でお菓子を作ろうという発想はかなりスゴイです(*^^)v

しかし、よく考えてみれば、精密部品工場の従業員たちは、手先が器用な人が多いですから、このタルトの表面に、1枚1枚ピンセットで食用花をあしらっていくなどの作業も、なんなくこなせるはずです。その昔、工場の人たちに「大工仕事をさせると、むちゃくちゃウマイ!」という話を聞いたことがあります。

それはともかく、さすが精密機械工場とあって空気の清浄度が高く、衛生上の管理もクリアし、まもなく保健所の許可も下りたそうです。自社の持つ資産を、最大限に活用するという意味でも、この着眼点はさすがだと思いませんか?

三沢社長は「自分たちの技術が、地元の食材を加工することで生かせるのではと思いついた」と話していますが、聞くところによると、地元島根を愛する人物で、地元の雇用確保、地元でのものづくりなど、とにかく「島根で何ができるか?」を考え抜いてきた人物のようです。

こうして、遊休ラインを菓子製造に活用することで、経営の収益性を高めることはもちろん、新たな雇用機会を創出している点はすばらしいと思います。なんでもこのお菓子、社長自ら、某航空会社のファーストクラス用に売り込んだなどという噂も聞こえてきますが(笑)、こんなにキレイなお菓子なら、海外のVIPもよろこびそうですよね(*^^)v

経営者たるもの、「不況、不況・・・(ーー;)」と嘆いてばかりいても仕方ありません。この事例を参考に、自分たちに「今できること」を、最大限"枠"を拡げて考えてみてはいかがでしょうか。みなさんの、豊かな発想力に期待しています(@^^)/~~~

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