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ブログ「石原明の経営のヒント」

社会起業家になる方法

今回ご紹介するのは、ふつうのビジネス本とは一線を画すような本です。最近は、軽いタッチの本がウケる傾向にあるので、読み応えのある本がめっきり減ってしまい、本好きの私としては残念で仕方なかったのですが、世の中「ちゃんとした仕事」をしている人はいるもので、久しぶりに読み応えを感じる本でした。

というのも、この本は本物のジャーナリストがきちんと取材して書いた本なのです。「社会起業家」とは、「社会が抱えるさまざまな課題の解決のために、事業として取り組んでいる人たち」のことですが、そうした人たちへのインタビューを通して、新たな生き方や働き方を提案しています。著者の「世の中を切り取ってきちんと伝えよう」とする真摯な姿勢が伝わってくるような一冊です。

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私はこうした本が大好きで、古くは海老沢泰久さんの書いた「F1地上の夢」(ホンダのF1チームを取材して書かれた名著です)や、鷲巣 力 さんの書いた「コロンブスの卵たち」(こちらは全盛期のイトーヨーカドーを取材して書かれた本で本当にすばらしいです!)などがあり、読み手に情熱を伝えてくれていましたが、最近はこういう本がめっきり減ってしまいましたよね(ーー;)

本書はここまで重たい内容ではありませんが、プロの視点で、今という時代をしっかり切り取っている本である点では同じです。みなさんもお気づきだと思いますが、最近の若者たちの働き方はものすごく多様化しています。注目すべきは、彼らの「モノサシ」の変化です。

なかでも目立つのは、会社のネームバリューや給料の額などより、その仕事を通して「社会にどれだけ貢献できるか」というモノサシを持った人たちです。優秀な学生ほど、こうしたモノサシを持つ傾向にあるようです。ですから「採用」という面から考えても、これからの企業にとって、「社会貢献」がキーになってくることは間違いありません。

近年、企業にもCSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)が求められるようになりましたが、利益追求とのバランスを考えたとき、どうしても難しい面も発生します。ですから、純粋に社会貢献を追及していった若者たちは、就職先としてNPO法人などを選ぶことも多いようです。

しかし、NPO法人の性格上、通常の民間企業に比べ給与などの待遇面ではやや劣るのも事実。ですから、NPOでは男性の「寿退社」が目立つそうですよ(@_@;) 日本でのNPOは、ちょっと変な方向に行ってしまった感じがしていて(お偉いさんの天下り先みたいなイメージが先行してしまったので)ちょっと残念に思います。

アメリカでは「セサミストリート」などもNPOで、1968年に「国境や文化の違いを乗り越えて、 子供たちの可能性を広げる新しい世界を創造しよう」と作られた団体なんです。同団体の収益状況までは知りませんが、日本のNPOとは、だいぶイメージが違いますよね。

それはともかく、日本に「世の中を良くしよう!」という志を持った若者が増えることは、とてもうれしいことです。だからこそ、彼らの目指す「社会貢献」が、事業としても成り立ってほしいと強く思います。

そして、企業経営者である私たちも、そんな純粋な思いを忘れたくないな...思わずそんなことを考えてしまいました。あなたはこの本からどんな刺激を受けるか、ぜひ手にとって確かめてみてください(@^^)/~~~

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