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「名作旅訳文庫」にみるコンテンツの料理法

春風に誘われるように、どこかに旅をしたくなっている方も多いと思いますが、JTBパブリッシングは、昨年(2009年)12月に「名作旅訳文庫」として、名作小説を旅行のガイドブックのテイストに仕立てたシリーズの発売を開始しました。

小説に「注釈」を付けるようなかたちで、その舞台となった場所に関する解説などを盛り込み、観光スポットや飲食店の情報を中心に編集された他のガイドブックとは、一線を画す仕上がりになっています。


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初回シリーズの8作品は、初期投資を抑える意味から、すでに著作権の切れた作品を選んだそうですが、青森を舞台にした「津軽」、小樽・函館の「蟹工船」、松山の「坊っちゃん」、尾道の「放浪記」など、いずれも「作品名は知っている」とか「もう一度読んでみたい」と思われている作品ばかりを選んだようです。

また、その売り方についても、書店では「小説」の棚ではなく、「ガイドブック」のコーナーに置いてもらえるようにお願いしたみたいです。当初の予測では50代以上がターゲットになると見込んでいたものの、結果、30~40代が半数を占め、反響も上々なのだとか。今後は「海外の観光地を舞台にした小説や、現役の作家でできないか」などと、次の構想も練っているそうですよ。

小説に限らずコンテンツは大事な資産ですが、古いコンテンツでも上手に料理すれば、十分、現代に通用するモノになるという、とてもよい事例だと思います。私はいつも、「世の中、発信した情報の質に応じたお客さんが集まるものだ」と教えていますが、もし仮に今の自社のお客さんが雑多な感じがするなら、それは発信している情報が混乱している証拠なのです。

同社が、「小説」を「旅」とくっつけたように、自社のお客さんが素直に反応するようなテイストに料理して、情報を届けるという視点はとても大切です。この事例を参考に、自社に眠るコンテンツという資産を、じっくり掘り起こしてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

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