ブログ「石原明の経営のヒント」

武器としての交渉思考

今回ご紹介するのは、京都大学客員准教授で、NPO法人全日本ディベート連盟の代表理事でもある瀧本哲史氏の新刊です。前作の『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社、2011年)や『武器としての決断思考』(星海社新書、2011年)をすでにお読みになった方もいるかもしれませんが、瀧本氏は学生たちに、これからの時代を生き抜くための武器として、「ディベート的思考法」を教えている方です。

私自身も、これからの時代の経営者には、「交渉力」こそが必須だと考えているので、当社で開催しているディベート講座でも、折りにふれて瀧本氏の本を紹介しているのですが、とくに本書は、京大の「交渉の授業」を1冊に凝縮しているものですから、その要点を掴むには最適だと思いますよ(*^^)v


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とかく日本人は「交渉」が苦手です。このままでは、優秀な日本企業が、交渉力が不足しているがために、国際競争でどんどん負けてしまうのではないかと心配しているのですが、こうしたグローバル社会の到来を、瀧本氏は『王様と家来モデルの崩壊』と表現しています。

強固なピラミッド型組織であれば「上司や先輩の言うことは絶対」であったわけですが、今の若者たちに、そんなセオリーは通用しません。ですから、社内会議にしても、プロジェクトの進め方にしても、最初からボタンが掛け違っているためにギクシャクし、時間ばかりがかかって組織が前に進めないのです(ー_ー)!!

そこで取り入れてほしいのが「ディベート的思考法」です。たぶんみなさんのイメージする「ディベート」は言葉をたたみかけて相手を言い負かす...といった競技としてのディベートだと思いますが、本来ディベートとは「最適な答えを導き出すツール」として存在しているものだと知ってください。

ディベートでは正解も不正解もありません。判断すべきは「正しいかどうか」ではなく、今現在において自分たちが選べる「最適解」かどうか、という部分。たとえば、この思考法を使って会議をする場合、思ったことすべて、プラスの要素もマイナスの要素もその場にはき出し、心配ごとは全部なくした上で、あらゆる角度から検証し、ひとつの答えを導き出していきます。

そうして出した答えは、スタッフにもロジカルに意図が伝わますから、そこに向かって組織が最速のスピードで動けるようになるのです。「社長の鶴の一声」や「組織の思惑」「会議の前の根回し」なんかとは、まったく次元の違った世界ですよね(笑)。

さらに、「ディベート的思考法」は、商品開発、市場投入、人事、営業などの様々な分野で、一つ飛びぬけた発想をするための絶好のトレーニングにもなるのですが、ちょうど10月21日から、『「交渉力」と「戦略思考」を飛躍させる ─初級編─ 第3期』が開講しますので、ご興味のある方は10月1日(月)の「体験会」へ参加してみてはいかがでしょうか? 

この秋、あなたの思考が飛躍的に深まるかもしれませんよ(@^^)/~~~

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