ブログ「石原明の経営のヒント」

銀座で落書き!? ぺんてるが仕掛けた『RAKUGAKI Cafe&Bar』が大人気

今、銀座でちょっと話題になっているスポットをご存じでしょうか? 


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ごらんのとおり、そこは店内のいたるところに「落書きOK!」というユニークなお店なんですが、その名も『GINZA RAKUGAKI Cafe&Bar』・・・仕掛人は、なんと!大手文具メーカーのぺんてる株式会社なんです。

落書きといえば、うちの会社からほど近い小学館ビルが立て替え工事に入る前に「ラクガキ大会」を行ったのはあまりにも有名ですが、藤子不二雄(A)先生をはじめ108名の漫画家さんが参加したほか、一般公開日には8000名を超える人々が押し掛け、公開を終えてからも、なんとか工事用フェンスの間から落書きを覗こうと、連日カメラを持った黒山の人だかりができていたのを思い出しました(*^_^*) 

普段「やっちゃいけません!」といわれることを堂々とできる・・・じつは、これほど楽しいことはないんです(笑)。こうした人間心理に目を付けたぺんてるは、相当賢い会社だなと思いますが、考えてみれば、同社は昭和35年に世界で初めて「ノックシャープペンシル」を開発した会社。

これまで鉛筆しか入っていなかった子どもたちの筆箱に「シャーペン」という新たな息吹を吹き込んだぺんてるの社訓の中には、「ひとつの小さなアイデアが、日々の生活に楽しさや快適さを与え、 世界中の人たちの利便性を向上させます。【アイデアを尊ぶ研究的態度】を持って、研鑽を重ねます」という一文があります。

この『RAKUGAKI Cafe&Bar』は、まさに「アイデアを尊び、頭を使うとこうなります!」というお手本のような事例ですから、訪れてみると、「最小の投資で最大の効果を得る」とはこういうことかと、肌で感じることができると思います。

同店は2014年6月2日(月)~7月27日(日)の期間限定企画だと聞いたので、当初、取り壊しの決まっている古いビルでも借りて営業するのかと思っていたところ、銀座5丁目の新築ビルの7階でのオープンと聞いてちょっとびっくりしたのですが、なんでもテナントの誘致に苦戦しているビルのようでして(笑)、今でも空きフロアがチラホラ・・・詳しい事情は知りませんが、好条件での賃貸契約が可能だったんじゃないかと推察します。


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期間限定といえども、飲食のメニューもこれまた凝っていて、色づけされた氷を使って、まるで絵の具を溶いたような色合いを出している「ぺんてるソニック」をはじめ、絵の具のパレットを模した7色のソースがついてくる「フレンチフライポテト パレット7STYLE」など、ぺんてるらしさを思いっきり表現しているあたりはさすがです。

また、「フェイスペインティングイベント」を開催したり、「サッカー系ラクガキARアプリ」を提供したりと、ワールドカップを意識したあたりにもセンスを感じますが、ほぼ連日予約で埋まっているようなので、どうしても行きたい人は、今すぐ予約を入れておくのが賢明かもしれません。

ちなみに、店内ではぺんてるの様々なタイプのペンが使いたい放題! これまで使ったことないタイプのペンを、何の遠慮もせずに思いっきり試せる場になっている点も見逃せません。売れない売れないと嘆くばかりでなく、「自社製品を楽しく使う場を提供する」・・・これぞメーカーの使命じゃないでしょうか(*^^)v

・・・ただ、うっかりお子さんを連れていくと、自宅が「楽しいお試しの場」になってしまうことは目に見えているので、ご用心あれ(@^^)/~~~

映画館にリピーターを♪ 『アナと雪の女王』大ヒットのしかけ

すでにハマっている方も多いかもしれませんが(*^_^*) ディズニーのアニメーション映画『アナと雪の女王』が大ヒットを飛ばし、その興行収入を伸ばし続けています。

先週末には、同作品の全世界興行収入が12億1900万ドル(約1241億8000万円)を超え、全世界歴代映画興行収入「第5位」に躍り出たそうですが、おもしろいのが、アメリカ国内興行収入が約4億ドル(407億5000万円)なのに対し、海外興行収入が倍以上にあたる約8億1800万ドル(約833億4000万円)もあること(@_@。 

さらにそのうちの1億9400万ドル(約197億6000万円)近くが日本での興行収入だそうですから、日本での驚異的な大ヒットがランキングアップに一役買っているわけです。


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私は映画評論家ではないので(笑)、この作品を評価するつもりはありませんが、『白雪姫』や『美女と野獣』のような伝統的なプリンセスものでありながら現代に通じるストーリーであること、幼少期以来ずっと抑えられてきた障害から解放されていく歓びは、万人共通の琴線に触れたのではないでしょうか。

また作品の画風もかなり現代的で、 ディズニーは日本のアニメを相当研究してるんじゃないかと推測しますが、経営的視点で見ると、同社のアニメ部門を率いるジョン・ラセター氏のセンスとその手腕は、類稀なる才能だと思っています。

ラセター氏は、もともと「ピクサー・アニメーション・スタジオ」のクリエーターで、世界初の長編CGアニメ映画『トイ・ストーリー』を監督し、ピクサーを世界的なCGアニメスタジオに押し上げた人物です。

2006年にウォルト・ディズニー・カンパニーがピクサーを買収したことから、同氏はディズニーとピクサー両スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したわけですが、ここだけの話、彼の才能ごと手に入ったディズニーは、相当ラッキーだったんじゃないでしょうか(*^^)v

また、劇中歌「Let It Go」の圧倒的な魅力は、この作品の大ヒットと切っても切れない関係にあると思っているんですが、世界25の国と地域それぞれの言語でエルサ役を演じた女優陣が歌った「Let It Go」をメドレーにした「25か国語版ミュージッククリップ」を公開したあたりも、戦略としてさすがですよね。

このミュージッククリップの制作にあたっては、印象的なサビ「レリゴー♪(Let It Go)」を誰に歌わせるかは相当悩んだんじゃないかと思いますが(笑)、なんと!一番最初のサビを歌ってるのは、日本の松たか子さんなんです。

それにしても、「Let It Go」を「ありのままの~」「ありのままで~」と訳したセンスは秀逸ですよね! 日本語訳をしたのは高橋 知伽江さん。劇団四季や新神戸オリエンタル劇場での勤務を経て、現在はフリーランスで演劇台本の執筆、翻訳、訳詞などを手がける方だそうですが、あらためて日本語の歌詞を読んでみて、「なるほどねぇ~」と感心してしまいました。

この作品のテーマは、ありのままの自分を受け入れ、自分らしい自分になって、自分の力を思い切り使って生きていくことにあるわけで、以前私がやっていた成功哲学セミナーや処女作である『成功曲線を描こう。』とも通じるこうした普遍的なテーマは、時を経ても決して色あせることがありませんよね。

日本にもこの歌から勇気をもらった人がたくさんいるんじゃないかと思いますが、TOHOシネマズなどの複数のシネコンで、観客が映画を見ながら一緒に歌える「シング・アロング版」が上映されていて、一度映画を観た人たちがリピーターとして劇場に足を運び、楽しんでいるみたいです♪

といっても、シャイな日本人のこと・・・映画館で自分をすっかり解放して歌える人はなかなか少ないようですが(笑)、YouTubeなどには「アナ雪を口パクで歌ってみた」系の動画が数多く投稿されていたりして、ひとつの作品を「自分ごと」として何度も楽しむ環境ができあがりつつあるようです。

ビジネスでもそうですが、「一度買ってもらったら終わり」では、長期的なヒットは望めません。やはりロングランにはしかけが必要で、そういった意味でもこの『アナ雪』の大ヒットから学べることは多そうです。経営者の視点で、自分なりに分析してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

第五の権力 Googleには見えている未来

今回おすすめするのは、かのGoogle社の会長であるエリック・シュミット氏のはじめてのご著書です。じつは、私は最近あまり本を読まなくなってしまったのですが、この本は読んでおいたほうがいい気がして、久しぶりに真剣に読みました(*^_^*)

読んでみたら内容は意外と難しく、ときに頭が痛くなるような感覚を覚えましたが(笑)、本書の内容がそのままビジネスの役に立つというより、自分がもしGoogleの会長だったら・・・というふうに、<<人称>>を上げて読む訓練をするために最適な一冊だと思います。


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市民を動かすのは、もはや政治ではない!? あなたがもし、一生かかっても使い切れないほどの富と、自分が望んだら会えない人はいないくらいの名声を手にしたら、いったい何をするでしょうか? 時代を牽引していく経営者を目指すなら、ぜひこの本を読みながら、そんなふうに発想を拡げてみてください(*^^)v

たしかにインターネットは、ビジネスの世界を超え、政治や社会に対して絶大な影響力を持つまでに成長しました。しかし、すべての物事には、光もあれば影もある・・・ネットの恩恵は大きいですが、その分私たちは大きな代償も払わないといけないことを認識しておかねばなりません。

たとえば、世界のトップたちは、本当に大事な場面では、「携帯のバッテリーを外す」のが常識だそうです。万が一、自分のいる位置が特定されては困りますから(ー_ー)!! 
そんな話を聞いて、私なら部下に自分の携帯を持たせて他の場所に行ってもらうかなぁ・・・などと発想を拡げてしまったのですが(笑)、ネットを活用する裏側には、プライバシーの侵害をはじめとする多くのリスクが潜んでいるわけです。

そんな光と影を持つ「情報技術」の発展を早くからリードしてきたエリック・シュミット氏と一緒に本書を書き上げたジャレット・コーエン氏はまだ30歳前半。24歳で史上最年少の米国国務省の政策企画に採用された切れ者ですが、そんなお二人の持つ論理的思考・・・未来の世界を論理的に構築し、地球全体を俯瞰している視点に触れるだけでも、本書を読む価値があると思います。ぜひ手に取ってみてください(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
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