HOME > 高収益トップ3%倶楽部 > 勉強会情報 > 勉強会ダイジェスト(レポート) > 第92回目 高収益トップ3%倶楽部 東京勉強会

勉強会情報

勉強会ダイジェスト(レポート)

日時:2009年08月17日

第92回目 高収益トップ3%倶楽部 東京勉強会

今月のハイライト

組織化とリーダーの育成を成功させる方法
組織化はなぜ必要か?

組織化がなぜ必要か、ですが、まずビジネスでモノを売ることだけなら簡単ですが、売ったお客さんのお世話(顧客化)をできないと、経営は絶対に安定しないんです。

売れば売るほど、どんどんお客さんが増えていくわけですが、フォローアップは自分以外の誰かがいないとできませんし、売って終わりになってしまいます。

ですので、受け止めてくれる仕組みとか組織がないとダメで、つまり組織化しないとビジネスを安定して伸ばしていくことはできないんです。

それと、一つのビジネスモデルが有効に機能する年月はどんどん短くなっています。一昔前は同じビジネスで親子3代、なんてこともありましたが、今は業界の外のとんでもないところから突然ライバルが現れたり、今までのマーケットが一気になくなってしまうような新しい技術やサービスが開発されたりします。こういうマーケットの動きの中では、組織を強くしておかないと対応して行けません。

日本企業の競争力が弱くなった理由

多くの日本企業は、バブルが崩壊した時に、「今、瞬間的に勝てる」という組織に、つまり目の前の成果を上げられる組織に、その構造を大きく変えました。

具体的には成果主義を導入したりしつつ、文鎮型・プロジェクト型という、指導しなくてもはじめから仕事のできる人間だけ残した組織形態に移行して難局を乗り切ろうとしたわけですが、それ以来、組織の構造とかあり方を考える時の思考が「今」にフォーカスされたまま来てしまっていて、それがいまだに元に戻ってないんです。

そうやって仕事ができる人間同士だけで仕事を続けた結果、まだ仕事できない人間を指導する、ということが組織全体としてできなくなり、その仕事ができる人間も集団で年を取るので「中間層がごそっといない」というような年齢構成がぐちゃぐちゃな組織になってしまっている企業も多く見受けます。こういう企業では、技術継承ができておらず、社風がなくなってしまうなどの弊害が起こっていて、日本の製造業など競争力が弱くなったのはこれが原因だと私は考えています。

こんな風に考えていくと、企業経営の行き着く先は組織化です。顧客化ができて経営が安定してきたらすぐに組織化をスタートさせるべきです。

強い組織を作るにはピラミッド型がいい

長期的な視点でしっかり組織化することを考える場合、私は旧来のピラミッド型の組織にした方がいいと思っています。

ピラミッド型というとちょっと古い感じがしますし、情報伝達の効率が悪かったり、収益を上げる現場から遠い管理者が多いなど、ロスが多く、少なくとも短期的に見た収益性は劣ります。でも、この方が明らかに強い組織になるんです。

ピラミッド型組織でしっかりと組織化して行けば、人を育てられる組織に本来あるべき上下の関係が根付いて、変化に強い人材が育ちますし、会社の理念がしっかりと浸透し、会社として守るべき仕事の基準が共有されたり、良い社風が培われたりします。

こういったことはすぐに目に見える数字になって現れませんが、企業として本当に大切なことを組織全体に伝え、根付かせていくには、やはり上司・部下の関係をしっかりと築いて向き合っていけるピラミッド型組織がベストだと思います。

100人の組織を作るにはどうしたら良いか?

こう質問すると「100人採用します」という社長さんがいますが(笑)、これでは「100人人がいる会社」になるだけです。組織にはなりません。

100人くらいの組織を作り、組織化を成功させるポイントは、「きちんとしたリーダーを5人とか8人くらい育成すること」です。

ではリーダーというのがどんな人かというと、「経営者から見て仕事観、人間観が自分と合っていて、その基準値がきちんと共有で来ている人」です。後で詳しくお話しますが、こういう人を作るには最低でも3~4年かかると思っておいてください。

このリーダーの育成が中途半端で組織を拡大に向かうと、社長が前に行こうとするのをリーダーが足を引っ張ります。これでは組織がいつまで経っても固まらないんです。

リーダーを採用するときの基準とは?

では、その組織の中核を担うリーダーはどういう基準で採用したらよいのでしょうか?社長のいうことを良く聞く性格のいい人でしょうか? 私はこれについては疑問を持っています。素直なのはいいことなんですが、こういう人は欲がないというか、エネルギーが弱い人が多いように思うからです。

私は、これから伸びていく組織を社長と共にリーダーとして引っ張って行くには、少し「我が強い」くらいの人がいいと思っています。エネルギーがあり能力が高い人に各部門のリーダーを任せて、向かうべき方向性をすり合わせてコンセンサスを取りながら組織化を進めていくのがいいと思います。

こうして経営者が後ろを見なくても前に進める状態を作るわけです。そして各部門のリーダーがその部下を育成できるようにすることで、以後は人の育成を社長が直接やらなくてもいい状態にしていきます。

一般的には人件費は高いと思われていますが、その意味で私は「能力があって、コンセンサスが取れている人の人件費」はとても安いと考えています。そういうリーダーになってくれる社員であれば、2000万で採用した人が10億稼ぐかもしれないのです。

組織化がはじめからできる人はいない

ところで、この組織化は、最初から上手く行かないということを予め知っておいてください。「経営者は人の問題で相当苦労するものだ」、という前提で取り掛かっていただきたいんです。自分が自分以外の人を変える、という、生まれてはじめてのことをするので、苦労するのが当たり前なんです。

また、会社と経営者の成長過程で、採用できる人のレベルは違います。その時の経営者のレベルに見合った人が入ってくるわけです。

例えば起業して、ある程度売り上げが上がってきたのではじめて人を採用する、なんていうときは、普通の企業で一人前にやっていけるような人はまず入ってきません(笑)。こういう人の苦労で経営者は磨かれるんです。

そうして経営者が苦労しながらも人の採用とか育成を続けていけば、組織の中核となるリーダーを育成しよう、という段階がついにやってきます。

組織化とリーダーの育成に不可欠な経営理念

リーダーを作るためには、まずなるべく優秀な人を採用し、それから育てていくわけですが、優秀な人を採用したときに注意していただきたいことがあります。それは「自分と関わったことで何か成長させられないと、その人はやめてしまう」ということです。

また、本当に優秀な人を採用すると経営者には説明責任が生じます。何の説明責任かというと、究極的には「経営理念」です。誰に聞かれても良い形の経営理念がなくてはダメで、個人の得というレベルでは簡単に見透かされてしまいます。

自分の考えとか志の方が低いとき、会社や社長の成長よりも部下の成長の方が大きいとき、その人はやめます。また、会社が提供するフィールドよりも部下の求めるフィールドが広いときも、その人を引き止めることはできません。

企業としての広さ、高さが必要で、そういう経営者の考えとか思いを誰にでも説明できる形に昇華したのが経営理念なんです。

事業を発展させていくと、経営者として自分を取るのか、自分の人生よりも大きい理念を追求する方がいいのかを選択するときが来ます。そのときに、理念を突き詰めて考える、眠れぬ日々がくるわけです。そこを超えると、経営者として、会社として次のステージへ進める準備ができて、本当の意味で組織化がスタートするんです。

こういう確固とした経営理念があれば、リーダーとして自分と仕事をしていって欲しい人に、「自分の始めたことだけど、自分の人生よりも価値があるし、これを一緒にチームになって広めて行きたいんだけどどうか?」という話し合いができるようになります。

リーダーをどう育成するか?

それではどうやってリーダーになってくれる人を成長させるか、ですが、これはもう時間をかけるしかありません。

どんなイメージかというと、2~3年の間に、2~3時間の話を7~80回くらいする、という感じです(笑)。一生涯一緒に仕事をしたいと思ったら、その位の真剣さが必要なんです。

どうしてこんなに時間が必要かというと、人間にとって一番恐いのが人を信じることだからです。誰でも心のどこかで「この人は自分を裏切らないのかどうか?」を恐れているんです。

だから経営者は、リーダーになって欲しい人とそうやって何度も会話して、自分の思いを伝えながら、裏切らない自分、信じてもらえる自分を創るしかないんです。

かかわりの深さで人は変わります。過去にその人に関わったどの人よりも、真剣に深く関わることです。「少なくとも裏切りません、僕の方からは」ということを分かってもらうわけです。

そのことが本当に伝わると、その人は「この人を裏切れない」と思うようになってくれて、リーダーとして一緒に動いてくれる人が出てくるわけです。

リーダーと共有した基準値がより高くなって下へと伝わっていく

そうやって作ったリーダーは、部下ができたときに、自分も人にやってみたくなるようです。自分に人がしてくれてよかったことを人にもやってあげたくなるわけです。そうなったときに、経営者が一生懸命伝えた基準値、つまり仕事観と人間観はより高くなって伝わっていきます。それがピラミッド構造になって組織が発展していくわけですね。

リーダーの育成は、「ある部門で社長よりも優秀な人が出てきたら成功」と考えてください。そして経営者は、育成したそのリーダーが、その下を育成していけるしくみを作ることでサポートしてあげることで組織化は完成するんです。

今の日本には、組織を構築することについての情報が本当に少ないと私は感じています。現在、私の組織やリーダーの育成についての考えを本にしたいと準備していますので、興味のある方はぜひ楽しみにしていてください。

参加者の感想

  • 人材の育成、リーダーを育てるために費やす話し合いの時間を持つことを避けていた所があったので、すごく心にグサッと来ました。これからは逃げることなく、話し合いを続けてみます。
  • 組織化の重要性とやるべきことに気付きました。ありがとうございました。
  • 大変勉強になりました。組織作り、人材育成について、再考するきっかけをいただきました。ありがとうございます。
  • 人を信じること、人を教えること、人を育てること。組織化について詳しく聞けて良かった。
  • 現在組織化を進めていますが、まだまだコミュニケーションが不足している事を改めて感じました。また、価値観や理念について話合いを行いたいと思いました。
  • 新入社員という立場の自分にはレベルの高い(経営者向け)という印象を受けましたが、来年は自分も新入社員を世話することになる。とてもためになる勉強会でした。ありがとうございました。
  • 今日はいつにも増して日頃ビジネスで気にかかっていた事がすっきりと理解できるヒントが満載でした。
  • すばらしい内容でした。組織化のステップや事例等、また聞かせてください。
  • 果たして自社は組織化ができているか否か、自社でリーダーになるものは誰なのかを考えさせられました。
  • 組織化において、リーダーになれるよう勉強したいと思いました。
  • 石原さんのお話を聞かせていただき、またやるべきことが見えてきました。

今後も組織化やリーダーの育成については、どんどんお話していこうと思っています。本のほうも、ぜひ楽しみにしていてくださいね! (*^_^*)

今後の勉強会予定

今後の開催予定・お申込みページをご覧ください。
一般の方のご参加もお待ちしております。早く定員に達することもありますので、できる限りお早めにお申込みされることをおすすめします。

詳細情報とお申し込みのご検討

PAGE TOP

入会をご検討の方へ
会員サイトへ
勉強会お申し込み