第83回目 高収益トップ3%倶楽部 東京勉強会
日時:2008年11月17日
今月のおすすめ本
『面白いことをとことんやれば「起業」は必ずうまくいく。 -フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法-』
栗原 幹雄 (著) アスペクト 1,500円+税
ここ数年のビジネス書の中では珍しく、本を使って「これを売ったる!」みたいな部分がまったくない、純粋に書きたいものを書いた、という感じの本です(経営者はこういう本を書いて欲しいな、と思います)。
著者の栗原さんがフレッシュネスバーガーを創業するときに、どんなことを考えて、どんな気持ちでビジネスに取り組んで行ったかを、いろいろな心温まるエピソードを交えながら上手に教えてくれています。
ゼロからの創業のストーリーをこんなに生で書いた本はなかなかありませんし、最近では特にめずらしいと思います。「創業するってこういうもんだよね」という感じで、読むとホントにさわやかな気持ちにさせてくれます (*^_^*)
そんな素敵な本なんですが、たださわやかなだけではありません。要所要所にキレのある戦略や、「そう来たか!悔しいっ!(笑)」というようなビジネスの発想があって、ほんとに勉強になります。
例えば2008年8月現在、日本国内とアジア各都市にある210店舗の管理を、たった30人のスタッフでやっているそうです。またマーケット戦略については、「マクドナルド卒業生がモスに行き、モス卒業生がフレッシュネスへ」へという構図を創業当時から描いていたといいます。
フレッシュネスが押さえているマーケットは、私が"欲求市場"と呼んでいる、値段関係なしで「ここじゃなきゃダメ!」という感じで買ってもらえるマーケットなんですが、中小企業は絶対に欲求市場に向かうべきで、必需品のマスマーケットを狙うべきではないと思います。
ところで皆さんは、自分の仕事、なんでやってますか?(笑)「手段として生活のために」やっているという社長さんが多いかと思いますが、「この仕事自体やりたいから、仕事そのものが目的だから」やっているという人の方が欲求市場に行き易いんです。
フレッシュネスバーガーの創業も、「ほっかほっか亭」の創業メンバーとして店舗開発を担当していた中、「あそこに店を出すと潰れる」といわれていた、渋谷の木造平屋建ての小屋に一目ぼれしてしまったことがきっかけだったそうです。それで、ここならハンバーガー屋だと直感して徹夜でプランを作ったそうですが、この会社がこんなに強いのも、仕事そのものが目的でやっているから、魂がこもるからだと思います。
この本を通して、ぜひそんなことも感じて欲しいと思います。
今月のハイライト
来年に向けての効果的なWeb戦略
景気が相当悪いですね。先日依頼があってある地銀で講演したんですが(名門といわれているところです)、聞いてみたら倒産が相次いでいるそうです。来年、再来年まで続のではないでしょうか。
不景気のとき企業はどこにお金を使うべきかというと、販売力を強くすることを考えたほうがいいです。それも、なるべく少ない投資で生産性の高いところにお金を使った方がいいんですが、だいたいみんな「人間を雇って外回りさせよう」となってしまいます(ーー;)
しかし、集客に人間を使ってしまうと、売れるか売れないか分からないところにお金を突っ込む、みたいなことになります。費用対効果で考えると、Web(ホームページ)に投資するのが圧倒的に効率が良いです。ホームページとかツールを使って集客し、できた見込客を選別して営業がフォロー、顧客化する、という形でビジネスを強くしていくのがベストだと思います。
ですので、経営者が今考えなきゃならないことは、まず人事を変えることです。
人事部や総務部、営業部があるのと同じようなウェイトで、Webの部門を作らないとダメなんです。Web専門に人を採用して、なるべく早く自社で運用できる状態にもって行く。そして「Webで経費を抑えながら集客し、リアル(人間)でフォロー」というしくみを回していけるように育てなきゃならないんですが、なかなか簡単に人は育たないものです。
そこで外部に優秀な会社を見つけて仕事を依頼したいところですが、やっかいなことにWeb制作会社の状況が不安定で、まともな会社を探すのが本当に大変なんです(当社もWeb制作会社を一生懸命探しましたが、いい会社を見つけるのは本当に至難の業です)。
会場では詳しくお話しましたが、Web制作のマーケット全体、それとWeb制作会社のビジネスモデル上の問題もあり、まともにクライアント企業側に立ってやってくれる制作会社がなかなかいません。これは本当に切実な問題で、こういうことも加味しながらビジネスを作って行く必要があります。
こういった事情や、自社のビジネスにあったWebサイトのタイプと作り方、そしてそのWebサイトを活かしていかに勝って行くかといった知識は、今後の経営者にとって絶対になくてはならない知識です。そこで、次回12月の勉強会の前に別枠で時間をとってWebを活かすための知識をお伝えするセミナーを行うことにしました。
セミナーでは、今回の勉強会で少しお話した「Webをビジネスに活用するために絶対に分かっておくべきの3つの役割」について、さらにそれを踏まえた「Web制作会社の選び方と失敗しない発注方法」、「経営者のためのWebサイトの成果の見方」といった内容を、当社がお世話したクライアントの成功事例を交えながらご紹介します。
詳しいことはまたサイトやメルマガでご案内しますので、ぜひ楽しみにしていてください (*^_^*)
今月のゲスト
株式会社日本経営教育研究所 取締役副社長 井上 健一郎
今月のゲスト...というか、今月はこのコーナーを使って、当社の副社長を務めます井上の前職での話をしてもらいました。
当社に参加する前、井上はCBSソニー(当時)というレコード会社で、「すごくたくさんの関係者、それも気難しい大物作曲家とかアーティストとうまくコミュニケーションしながらまとめ上げ、成果を出してく」、という非常に難しい仕事を経験してきているんです。そこで今回は、
「人心を掌握し組織を動かす!
~有名アーティストとの交渉からあみだしたプロジェクト型組織運営の手法~」
と題して、そこで積み重ねた試行錯誤を通して培ったことを、交渉術とか、プロジェクトの運営手法みたいな形で体系化し、初公開してもらいました (*^^)v
井上は80~90年代にかけて多くの有名アーティストを手がけ、数々のヒット曲を世に出す仕事をしてきたんですが、そもそも扱っているものがスペックで語れるようなモノではなく、100%趣味趣向の世界です。
関係者全員が音楽に対してそれぞれに違う感性とかこだわりを持っているわけで(みんな好きで業界に入ってきますから)、放っておいたらバラバラな方向に行って勝手なことをしてしまう人たちです。
それをまとめ上げて仕事を進めるのが難しいのは当然で、そこには普通のレベルを超えた形の「関係構築力」や「交渉術」みたいなものがないと通用しないわけです。
講演では交渉相手のタイプ(メリット追求型とリスク回避型)にあわせた高度な交渉術を、独自の理論で分析しつつ公開しました。
また、プロデューサーとアーティストの絶対的な信頼関係についての考察を通して、関係構築の本質とビジネスに応用できる考え方を説明、さらにはプロジェクトに「巻き込む」ことによって価値観のまったく違う人間をまとめ上げ、仕事を形にしていく組織運営手法について、多くの現場経験とマネジメントの実践の中から編み出された知恵とノウハウを次々に披露!
アンケートでいただいたコメントをご紹介すると、
- コミュニケーションスキルの一端を非常に分かりやすく解説していただき合点が行きました。
- 分かりやすく、実現性が高いと感じた。
- メリット・リスク別の交渉術はすばらしい視点だと思いました。
- "自分がより良くなるためにはどうすれば良いか・・・?と言ってもらえるような、素晴らしい関係を作る"。プロデューサーの立場や役割についての話にとても感銘を受けました。
- 人間関係構築の大切さを 改めて感じさせられました。
- ビジネスコーチングのスキルと同じような事を実際に経験された事が十分に理解できました。
- プロジェクトにおけるコンセプトの重要性がわかりました。
- 人間関係の構築や巻き込み方が参考になった。
- 自分が理想としてきたコンサルティング像に非常に近いですね。
- 交渉するときに相手のメリットをしっかり考える事が大切だと分かりました。数々の大物、ガンコ者を相手にしてきた深みが伝わりました。
・・・などなど、今回も参加者のみなさんには多くのものを持ち帰っていただけたと思います (*^^)v
今後の勉強会予定
今後の開催予定・お申込みページをご覧ください。
一般の方のご参加もお待ちしております。早く定員に達することもありますので、できる限りお早めにお申込みされることをおすすめします。



























