第82回目 高収益トップ3%倶楽部 東京勉強会
日時:2008年10月20日
今月のおすすめ本
『統計数字を疑う -なぜ実感とズレるのか?-』
門倉 貴史 (著) 光文社 740円+税
「日本の男性の初婚は平均29.8歳です」とか「交通事故死者は年々減っています」とかっていわれると、皆さんどう感じますか?「ふーん、そうなんだ」って思います?(笑) 何か変な感じがしませんか?
こういう数字やデータというのは、例えばプレゼンテーションを作るときに 表やグラフにまとめたりしてうまく使うと、信頼感を持ってもらいやすいものです。ただ、世の統計数字というのは、その数字をまとめたり発表したりする人たちの立場や目的などに影響されている部分もあるわけで、鵜呑みにしないで注意して扱わないといけません。
そういうことを理解するために、いろいろな統計数字がどうやって作られているか?とか、それを踏まえてどんな風に数字を捉えて、活かしていったらいいか?、みたいなことが分かりやすく書いてある本がないかな~...、と思ってたら本屋さんで見つけた、という本です(ところで、ネットだけだと、こんな風に「本に出会う」ことがチャンスが減ってしまいます。なので、最近、本を買うのはネットばっかりだな~、という人は、たまには本屋さんに出かけてみるのもいいと思います)。
ところでこういう本は、もし今すぐ必要じゃなかったとしても、買って一冊本棚に置いておくといいと思います。そうするといつか必要になったときに、「こういうことならあの本に書いてあるな」という感じで、すぐに取り出して使えるストックになります。
私はこういう「すぐには読まないけど、いつか必ず必要になる本」という本もたくさんもっています。「その人の後ろ側にどんな本が(辞書として)あるか」というのは、生きていく上での深みになったりもするので、こういう辞書的な本の使い方もぜひみなさんにお勧めしたいと思います。
今月のハイライト
商品力×マーケティング力×営業力
今日は、これからの日本でものを売っていくにあたって、必ず知っておいて欲しいことをお話しします。
まず"顧客化"の重要性についてです。顧客化については、2004年1月に『イヤな客には売るな! 石原式「顧客化戦略」の全ノウハウ』という本を出していますが、今後、この顧客化の重要性はさらに高くなっていきます。
なぜなら、日本のマーケットは決して大きいとはいえない上に、少子化でこれからどんどん縮小していきます。その上、高齢化で積極的な購買層の割合も小さくなっていきますから、いつまでも新規を取り続けることは不可能です。
しかも、一度離れていってしまったお客様を取り戻すことは、新規を獲得することの少なくとも3倍くらい大変です。日本は"評判社会"で、これをネットが加速させているということもありますから、一度お付き合いしたお客様に繰り返し買ってもらうことができない企業が、新規を獲得し続けるということは、それだけ売り先を減らしていってるのと同じことなんです。こういう企業は、やればやるほど先細りして、いつか消えていく運命にあります。
つまり今後の日本では、すべてのビジネスにおいて、優良な顧客からリピートや紹介を得続けられるところしか成功しない、ということです。
何か1つでも買ってもらったら、会いにいける権利が発生します。既存顧客のフォローを徹底して、まず自社の商品力、つまり「自分たちの売っている商品が、本当にお客様に喜ばれているか?」をチェックしてみてください。そして、どうしたら一度でも買ってくれたお客様を"顧客化"できるか、いろいろと工夫してみてください。
顧客化に続いてもう一つお伝えしたいのが営業力についてです。
一般に商品力やマーケティング力が強い会社ほど、営業力が弱い傾向にあります。これは、「売りやすい状況を作れば作るほど、売る人の力が落ちてしまう」、ということで、これはある程度仕方ないところもあるんですが、少なくとも一人はしっかりとクロージングできる人、売る感覚を持っている人を作っておくことです。
この営業力をつける、という意味でも、実は営業マンが既存顧客をフォローすることは、営業マンに自身にとって、ものすごく大きな意味があるんです。
それは、「自分たちの売ったものが、お客さまにこんなにも喜ばれている」ということを知ることなんです。そのことを知ってはじめて、ものを売ることの楽しさや面白さが分かってきます。そして、そこで感じた気持ちをベースにして、売れる営業に育っていくんです (*^^)v
さらに今回は「本当に売れる営業」になるために絶対に必要なことと、一番効率的で楽しい営業力の伸ばし方の秘密をお話ししました。ヒントは「目の前の人に売ることは当然やりながら、会う人会う人みんなに売れるようにすることを考える」なんですが・・・。興味のある方は営業向けの研修もやってますので、一度問い合わせてみてください (*^_^*)
今月のゲスト
株式会社藤橋商店 代表取締役社長 藤橋 拓志 氏
今月のゲストは、姫路で畜産と農業のサイクルをつなぐ「農畜連携」のビジネスモデルの構築を進めている藤橋家グループの代表、株式会社藤橋商店の藤橋社長です。
藤橋家グループ
藤橋家グループの志す新しい事業形態も素晴らしいんですが、藤橋社長のすごさは何といってもその経営スタイルにあります。
毎年「100キロマラソン」を走りぬくというそのバイタリティーと、底なしの明るさにつられて(?)か、藤橋社長が入社した当初は「体質が古く、とにかく暗かった(笑)」という会社がどんどん明るくなり、全国から意欲に燃える優秀な人材が集まり初めてしまっているんです (*^^)v
今回の講演は、
プランを作り、速度をあげて周りを巻き込んでいく経営の極意!
と題して、困難の伴う新しい事業を次々に形にしていってしまう藤橋社長独自のマネジメントスタイルについて、お話しいただきました (*^^)v
大正4年に創業し、畜産用飼料の販売事業などを手がけてきた藤橋商店。今から15年程前、当時ハワイでのリゾート開発事業に従事していた藤橋社長は、先代社長の意向を受け、「自分の成長の機会をいただいた」とそれまではまったく考えていなかった事業継承を決意します。
1960年代、80%であった日本の食料自給率は現在40%(平成19年度 カロリーベース)。日本の農業を取り巻く現状を憂いた藤橋社長は、「日本の"食"の力を取り戻す」ことをテーマに、畜産から農業、さらにはバイオマスエネルギーの有効利用までもをリンクさせた、循環型の新しいビジネスモデルの構築を目指し、日々ビジネスを加速度的に発展させています。
しかし、藤橋社長が経営に参加した当初は、会社全体が非常に保守的で暗く、とても新しい事業にチャレンジできるような状態ではなかったそうです。
藤橋社長は、「すべては夢を持つことから始まる」(孫正義氏の言葉。藤橋社長の座右の銘の一つだそうです)と、これからの藤橋商店の新たな事業を行っていく大義名分となる理念と目標を掲げ、共に実現していきたい大きな夢を社員に語るところから、その経営をスタートさせます。
さらに、社内に新風を吹き込み、組織の若返りと新しい事業を担っていく活力を持った人材を採用しようと、それまで行っていなかった新卒者の採用を開始。
すると「人が食べるものを作る人が一番偉い」という藤橋社長のメッセージに共感した、意欲溢れる優秀な農学部や大学院卒の人材が、毎年定員を大きく上回る形で多数集まるようになったんです (*^^)v
「私は誇りを持ってこの会社に来ました」と語る新入社員の存在が、組織を変えないはずがありません。高い理念と目標を掲げ、時には社員を置き去りにする(?)スピード感で日々前進し続ける藤橋社長と、その理念に共感して集まる新しい人材の影響で、社内の雰囲気もどんどん明るくなり、保守的だった社員の意識も急速に変わってきたそうです。
詳しくは11月の経営情報レポートでお伝えしますが、こんな社員全員が変わらざるを得ないスタイルで事業を進める藤橋社長の講演は、これまでのゲスト講演史上、最も笑顔と笑い声に包まれた講演になりました。藤橋社長の明るさと元気に、参加者の皆さんも巻き込まれてた(笑)みたいです。アンケートを拝見すると、そのことがすごく伝わってきます (*^o^*)
- 人をまき込むパワー、スピードに感動しました。
- すごいパワーだ。もっと明るく考えたほうが良いと感じた。
- どんどんビジネスが加速していく感じにゾクッとしました。藤橋さんとビジネスをやりたいと思う人は多いだろうなと思いました。
- 経営には明るさが大切だと感じました。
- なぜか自分の中に気合が入りました。
- 経営理念・ブランディング・経営の速度 いろいろ参考になりました。
- まっすぐに経営について考えることの素晴らしさを思い出しました。
- 求める人材像の明確さに感動した。
- 信念やビジョンの大切さ、それが人や事をまき込むすごさを学ぶことが出来ました。
- 素晴らしい。出逢いに感謝します!
- 夢が拡がりました!ありがとうございました。
- 経営に対するモチベーションがパワーアップされました!
みなさん本当に楽しそうで、今回も大成功のゲスト講演となりました (*^^)v
藤橋社長、本当にどうもありがとうございました!
今後の勉強会予定
今後の開催予定・お申込みページをご覧ください。
一般の方のご参加もお待ちしております。早く定員に達することもありますので、できる限りお早めにお申込みされることをおすすめします。



























