日時:2008年09月24日
第81回目 高収益トップ3%倶楽部 東京勉強会
今月のおすすめ本
『フォーカス・リーディング -「1冊10分」のスピードで10倍の効果を出すいいとこどり読書術-』
寺田 昌嗣(著) PHP研究所 1,100円+税
実は私と著者の寺田くんとはもう8年くらいの付き合いで、私も彼の速読のセミナーを受けたことがあります。受講者はかなりの確率で速読が身につきますので、出会った当初、「この速読なら絶対いけるぞ!」なんて2人で興奮したのを覚えています (*^_^*)
彼の速読法がいままでのものと何が違うかというと、速いスピードで本の内容を理解しながら読める、「読んだ」という達成感のある"左脳系の"速読法なんです。内容をしっかり理解しながら、3~5倍のスピードで普通に読めるようになります。
これまで、世の中にあった速読というのは、ほとんどが"右脳系の"速読です。右脳系の速読というのは、「眺めたページのイメージを"脳の貯蔵庫"に溜め込んでおいて、必要なときに引き出す」、というタイプの速読法で、以前とても流行りましたし、たくさんの人が高いお金を払ってセミナーに殺到しました。
ただ、右脳系の速読には「達成感がない」という感想を抱く方が多かったと思います。イメージとして脳にストックした本の情報を引き出す、というのは、どちらかというと何かをひらめくとか、発明するといった形で活かされる場合が多く、"速読"という言葉に対して受講者が求めていたこととはかなりズレがあったと言わざるを得ないのではないでしょうか?(ーー;)
おそらく、これまでの右脳系の速読を学んで「身につかなかった」と感じている人がイメージしていたこととは、「早いスピードで読んだ内容がその場で理解できてすぐに活かせる」とか、「読んだ内容を覚えていられて、読んだ直後に人に説明したり書いたりできる」ということだったと思います。ですが、右脳系の速読法を学んでこういうことが本当にできるようになる人は、たぶん百人に1人か2人くらいだったはずです(もちろん、右脳系の速読は私も以前からそれとは意識せずにやってきましたし、目的に見合っていればすごく価値のあるものなのですが)。
彼のフォーカス・リーディングをきちんと勉強すれば、かなりの確率でそういう速読ができるようになります。新幹線の行き帰りで5冊くらいは普通に読めてしまう感じです。この本には、彼の速読理論がかなりしっかり書かれていますので、興味のある方は是非一度読んでみてはいかがでしょうか?
今月のハイライト
マーケティングのための本の出し方・使い方
本は、出版する側の立場でいうと、マーケティング上ですごく有効なツールですが、本をマーケティングで使おうと思ったときに、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
まず、本はどんなに売れても半年です。著者がそうとう色々努力して引っ張れば、それ以上期間売れ続けることはあると思いますが、本というのは、どんなに売れたとしても、半年以上人の記憶に残らないものなんです。
ですが、初めて本を出した本が売れたときはそういうことが分かりません。出版した本が仮に売れたとしても、その売れている間に何も手を打たないでいたりするとすぐに忘れ去られてしまって、後には何にも残らない...なんてことになってしまいがちです。
ですので、本をマーケティングに活かそうと思ったら、その半年間の間に本をきっかけにしたマーケティングのしくみをしっかり作ってから出さないとダメです。
それから、本でビジネスが回り始めたときに、次に何を考えないといけないかというと、本は売れないとすぐ絶版になってしまう、ということです。出版社は本の再販制の関係で在庫を抱えたくありませんから、年間3000部くらいで危険信号、1000部を下回るとほぼ必ず絶版になってスクラップにされてしまいます。
ですが、企業の側でみたら、年間3000部でも出続ければ、マーケティング上ものすごいメリットがあるわけです(例えば、私のクライアントには、年間3000部を売り続けて、それをキーにしたマーケティングで毎年2億円以上を売上げている企業があります)。なので、いかに絶版にならないように出し続けられるか、ということを考えておかないと、出版のためにかけた労力や費用を回収できないなんてことにもなりかねません(ちなみに日本経営教育研究所は、本を絶版にならないように出し続けるための出版社を子会社に持っています)。
それともう一つ、出版には企業が出版費用を持つ「企業出版」と出版社側が費用を出して著者が印税を受け取る、という商業出版があります。できれば商業出版に乗れる方がいいわけですが、商業出版は基本的に出版社が「売れる!」と思ってくれる本でないと出してもらえません。ですから、以前ベストセラーを出したことがある、とか、そうとう面白い企画でない限り、なかなか商業出版で、というのは難しいと思います。
そこで、どうしたら商業出版で本が一番出しやすいかというと、ちょっとした裏技があるんです。まず、「こんな企画があるんだけど...」と、出版社に持ち込ん...じゃダメ!なんです(笑)。
企画を持ち込むのではなくて、あるやり方をすると、タイミング次第では、「え、あの人があんな大きな出版社から本を!?」、みたいな形で商業出版に乗れることがあるんですが...。こちらはちょっとここでオープンにはできませんので、知りたい方は一度相談してみてください (*^^)v
今月のゲスト
有限会社有富商会 取締役 有富 かおる 氏
今月のゲストは、有限会社有富商会で取締役として商品開発を手がけていらっしゃる、有富かおるさんです。
有富商会は、警察オリジナルグッズの製造・販売を手がける、隠れた超人気企業です。
有限会社有富商会【警察グッズ販売店「まめたん」】
「隠れた」といっても、ただ知られてない、ということではありません。販売サイトの「まめたん」や有富商会のグッズは、たぶん警察関係者の方なら皆さんご存知だと思います。ところで警察官って日本に何人いると思います?答えはなんと26万人!です。
有富商会は、この「クローズだけど大きな」マーケットを、その圧倒的な商品力と、「警察官以外には売らない」という独自のマーケット戦略でほぼ独占してしまっているんです。
今回の講演は、
クローズマーケットで大きなビジネスを展開する!
~法人化6年目で自社ビルを建てた商品開発力の秘訣~
と題して、有富商会のマーケット戦略がどのように組み立てられたのか、そして全国の警察関係者の心を掴んで離さないその圧倒的な商品開発力の秘密について、お話しいただきました (*^^)v
私が有富さんと知り合ったのも、有富商会さんの商品がきっかけでした。「白バイ携帯ストラップ」のあまりのかわいさに衝撃を受けてしまって、その後、有富商会の大ヒット商品となった「光る白バイ携帯ストラップ」(この商品が自社ビルを建てさせてくれたそうです)が発売されたときにはもう「作ってる人にどうしても会いたいっ!」なんて騒いでたんです。そうしたら、知り合いの知り合いに...みたいな感じでやっとお会いすることができたんです (*^_^*)
有富さんの手がける商品のレベルもそのくらいすごいんですが、有富商会の取っている戦略もまた、本当にレベルの高いものです。
警察向けのビジネスがある、ということを知っていた有富さんは、「警察は回収が早く倒産もない」と考え、なんとか警察マーケットに食い込めないかと調査を開始。同業者とマーケットを分析したところ、「古くからの業者が多く、目新しい、心躍らされるような商品が少ない」ことが分かり、自分たちが入り込めさえすれば勝てるって考えたんです。
とはいっても、警察のマーケットに競争がないわけではなく、特に古くからの業者が多いので、新参者はなかなか相手にしてもらえないわけです。そこでできることは何かと考えた有富さんは、「やはりそれまでにない付加価値で勝負しよう」と、警察のブランディングとしてのキャラクター展開を考え、商品の質に徹底的にこだわり、ホームページを広告塔として一気に全国に広げる、という戦略を採ります。その結果、全国の警察署との取引が可能になったんです。
中でもカギになるのが商品の質への徹底的なこだわり。納得いくまで妥協せずに、時には2年半以上もの期間をかけてものづくりに取り組むとのことですが、商品開発だけにアンテナを立て、意識を集中するために、「警察官のためだけに作り、警察官にしか売らない」(ネットショップもやっているのに、ですよ)という大胆な戦略を採っているんです。
そしてポイントは、「警察官にしか売らない」というその戦略で、なぜそこまで徹底的に商品開発に集中できるのか?ということなんですが...。この続きは次回10月の経営情報レポート、「今月のゲスト」のコーナーで!この有富さんの商品開発の秘密には、商品開発だけでなく、ビジネスモデルの構築にも通じるものがあると思います。会場で聞けなかった方、ぜひ10月の経営情報レポートを楽しみにしててください (*^_^*)
定員オーバーで超満員だった今回の講演もやはり大好評で、参加者の皆さんのアンケートにもそれが現れています (*^^)v
- やっぱりビジネスモデルだなぁと感じました。アイデアとマーケティングですね。
- グッズのレベルの高さ!スゴイ!カワイイ!
- 商品開発に対する思いの深さを感じました。
- グッズひとつひとつに対するこだわりに驚きました。
- クローズマーケットの話を聞いて、初めて知ることもあり、参考になった。市場調査の大切さを改めて感じた。
- 世の中は自分のためにお金を出して実験してくれているということを楽しくやっていらっしゃる方でした。
- すばらしい!につきる。ビジネスモデルの構築、戦略、そして商品開発の意気込み、たいへん勉強になりました。
- 今日の有富さんのプレゼンテーションは最高でした。やっと勝てる感覚がわかってきました。
などなど。みなさん、本当にたくさんの気づきやアイデアを持ち帰っていただけたと思います (*^_^*)
有富さん、本当にどうもありがとうございました!
今後の勉強会予定
今後の開催予定・お申込みページをご覧ください。
一般の方のご参加もお待ちしております。早く定員に達することもありますので、できる限りお早めにお申込みされることをおすすめします。











































