第79回目 高収益トップ3%倶楽部 東京勉強会
日時:2008年07月14日
今月のおすすめ本
『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』
マーシャル・ゴールドスミス(著) 日本経済新聞出版社 1800円+税
経営者や、管理職の方には是非読んでいただきたい本です。
海外ではコーチングの、特にエグゼクティブのためのコーチングのレベルとか地位がとても高いんですが、そのなかでも著者のマーシャル・ゴールドスミスさんは、ジャック・ウェルチなどの大物経営者をコーチしてきたエグゼクティブ向けコーチングの第一人者です。
このゴールドスミスさんは、1年間のコーチングで、完全成果報酬で25万ドル(!)というフィーを受け取るほどの人物で(2,500万円も払いたくなるコーチングってどんなんだろう?っていう読み方をしても面白いですね)、私にこの本を紹介してくれたビジネスコーチ社の細川社長によると、人間的にも素晴しい人格者なんだそうです(ちなみに、同社はゴールドスミスさんと業務提携されていて、今度イベントで来日なさるそうですよ)。
ところでコンサルティングでもそうなんですが、コーチングってまずクライアントに「あなたから受けたい」と思ってもらえないとダメですよね。特に経営者がコーチングを受けるときに、そのコーチにビジネスの豊富な経験があって、経営や組織のことがわかってる人でないと、ちょっと難しいわけです。
その点、海外では、7年以上の実務経験が必須だとか、非常に厳格な審査機関があったりとかで、その辺りがとてもしっかりしているんですが、そういうエグゼクティブコーチングの本場の第一人者によって書かれたこの本は、さすがに「なるほど」と唸らされるところがたくさんありました。
経営者や管理職の方が、本場のビジネスコーチングの考え方を組織運営に活かそうと考えたときに、この本からは非常に多くのものが得られると思います。
ちょっと厚いですけど、とても読みやすいし本当にいい本なので、もしご興味があったら是非1度お読みになるといいと思います。(*^^)v
今月のハイライト
ビジネスモデルの次に何があるか
経営には大きく2つの段階があります。
まず第1段階は、ビジネスモデルとマーケティングを作ってしっかり収益を上げる、という段階です。ここでは特に、ビジネスモデルが勝てるレベルを超えているか?がキーで、強いビジネスモデルがあれば、ある程度までなら売上規模は拡大していきます。でも、あるサイズを超えたときに、社長一人ではどうにもならなくなるときが来ます。
そこで、企業発展の第2段階として、「組織化」というステップが必ず必要になります。
私はこの勉強会でも、「まずは勝てるビジネスモデル」ということをいつもお話ししてますから、「会社経営はビジネスモデルですべて決まる!」なんていうふうに思ってしまう社長さんも多いんですが、企業として本当に発展していけるかどうかは、実はこの第2段階、つまり「組織化ができるかどうか」で決まるんです。
この「組織化」とは、人を採用して育成したり、役職者たちがそれぞれのポジションで役目をきちんと果たしてくれる形を作ったりすることで、個人の寄せ集めではない、組織としての力が発揮できる状態を作っていくことですが、この組織化を上手くクリアできる企業は、本っっ当に少ないです。(ーー;)
売上高が伸びることが会社の成長だと思っている人も多いと思いますが、私は会社を発展させることは「組織化」を行うこととほとんどイコールだと考えています。本当の意味で「企業を成長させる」ということは、組織としてより付加価値の高い仕事ができて、かつその組織の中で次のリーダーが育ってくる、というような、組織そのものの力を伸ばすことなんです。
そこで、(このことは『社長、小さい会社のままじゃダメなんです!』という本にも書いたことですが)、ビジネスモデルが当たって「行ける!」と思ったらすぐに採用へ、そして順次、社員教育や幹部の育成といった組織化の方向へ舵を切ってください。
なぜかというと、ビジネスの成長速度より、人の成長速度のほうが遅いからです。実際に、ビジネスの発展に人の成長が追いつかないために、クラッシュしてしまう企業はすごく多いんです。
さらに、組織化を急いだ方が良いもう一つの理由として、生まれながらに人の教育ができる人はいない、ということがあります。
人の採用や教育は、どんなに優秀な人でも、はじめはみんな初心者なわけです。やったことがない上に、ものすごく難しいことをやるわけですから、誰がやっても最初は必ず失敗します。どのくらい失敗するかというと・・・、会場ではすごくウケましたけど、文字にするのはちょっとやめておきます(笑)
とにかく、経営者は組織化について、学習を積んでいく時間がどうしても必要なんです。ですので、解決策はとにかく早くはじめることです。人は年をとりますし、マーケットだって変わりますから現状維持は衰退と同じです。
皆さんも是非1度、自社の成長のステージについて、また、ビジネスモデルと組織化のバランスについて考えてみてください。ちなみに当社は、この組織化をスムーズに実現するための独自のしくみを開発して持ってますから、「組織化に取り組んで次のステージへ行きたい!」という社長さんは、ぜひ個別に相談してみてくださいね(*^_^*)
今月のゲスト
馬見塚デンタルクリニック 院長 馬見塚 賢一郎 氏
今月のゲストは、東京中央区にある馬見塚デンタルクリニック 院長の馬見塚賢一郎先生です。
昨今、歯科医院経営は、保険制度見直しの影響などもあって、とても厳しい状況なんです。「院長先生の年収が300万円以下」というような危機的な経営状況に陥っている医院も増えていると聞きます。
そんな中、馬見塚デンタルクリニック(以下、馬見塚DC)は、新患の紹介率が80%以上、さらにリピート率90%以上、さらに保険外治療(物販に例えると、値決めができる自社商品)の患者さんは70%にのぼる(普通、歯科専門のコンサルタントは50%を目指せ、と指導するそうです)、同業者が聞いたら信じられないくらいの超優良経営を続けている歯科医院です。
しかも、予約を取るのに2~3週間待ちはあたりまえ、という状態がずっと続いていて、患者さんの中には北海道から四国、海外から通ってこられる方もいるそうです。
馬見塚デンタルクリニック
今回は、馬見塚DCがなぜ顧客からこれほどまでの信頼を得て、驚異的な健全経営を実現できているのか?なぜ多くの優良顧客が集まり続けるのかについて、院長である馬見塚先生にじっくりお話しいただきました(*^^)v
馬見塚先生は、ご自身の医院を設立した当初、とにかく「良い治療」をすることだけを考え、治療の技術を高める努力をなさっていたそうです。「患者さんのためになる治療を」と、障害のため来院できない患者さんの訪問治療も続けていらっしゃるんですが、その訪問治療で、ある一人の患者さんに出会ったことをきっかけに、その考え方を大きく180度転換されます。
その患者さんの口の中の状態は、今の日本では見つける方が難しいというほどの、本当にひどい状態だったそうです。馬見塚先生がなんとか治療しようと口腔内をよく調べたところ、「過去に治療してある歯の方が、治療されてない歯よりも悪い状態になっている」ことが分かったんです。
それまでの日本の歯科医療では、早期発見、早期治療が常識。馬見塚先生自身も、患者さんのためになると考えて「良い治療」をする努力を続けておられたわけですが、ここで、「患者さんにとって本当に必要な事は?と、ご自身の治療のあり方について、根本から問い直したのです。
患者さんは、「本当なら治療なんかしたくない、しない方が良い」はずなわけです。「入れ歯は歯抜き装置」と言う歯科医もいるくらいで、一度治療すると、その治療した箇所を中心により悪化が進んでしまうという「悪いサイクル」に入ってしまう。ならば治療しないで済む方法を考えるべきではないのか?
そこから発展して行き着いたのが現在、馬見塚DCの理念となっている「健康創造型歯科医療」という考え方です。「歯科医師は治療しない事を覚えなさい」なんてご説明してくださいましたが(ありがとうございます 笑)、これは、「予防歯科」をメインに考え、なるべく治療をせずに済むような状態をキープできるようにサポートしていく、という、普通の歯医者さんが聞いたら耳を疑うような高邁な理念なんです(だって歯医者さんが治療しませんっていったら普通商売になりませんからね)。
その理念と予防のための診療の価値は、最初は患者さんにも院内のスタッフにもなかなか理解してもらえず、とにかく「痛くなく、速く、簡単に、安く、安全に終わるようにやってもらえればいい」という反応ばかりだったようです。
それでも馬見塚先生はあきらめず、根気強く、その理念を伝え実現していく努力と工夫を重ねるのですが・・・。この続きは経営情報レポートで詳しくおさらいしましょう!(^^)
終了後のアンケートには、
- 本物の理念を徹底するとスゴイ力になると感激しました!
- 大変良かった。業界の常識に立ち向かって勝った人の人生はとてもためになった。
- すばらしいお話でした!顧客にとって本当に意味のあることを実践すれば、収益はついて来るんですね。
- 理念、信念をどう貫き、浸透させるかが非常に参考になりました。ありがとうございました。
- 社会に必要なことが理念にあれば、実を結ぶことが分かった。
- 真の顧客満足について考えさせられました。
- とても誠実なお人柄が伝わりました。チャンスは準備している人のみがつかめる、なんて言葉が浮かびました。
といった気持ちのこもったコメントがたくさん寄せられていました。(*^_^*)
今回も定員オーバーで大盛況の勉強会でしたが、参加できたみなさんは多くのことを得られたのではないかと思います(*^^)v
講演の詳しい内容は、3%倶楽部の8月の経営情報レポート「コンサルティング誌上実況中継」のコーナーで取り上げます!ぜひチェックしてくださいね。(*^^)v
馬見塚先生、素晴しいお話をどうもありがとうございました!
今後の勉強会予定
今後の開催予定・お申込みページをご覧ください。
一般の方のご参加もお待ちしております。早く定員に達することもありますので、できる限りお早めにお申込みされることをおすすめします。



























