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勉強会情報

勉強会ダイジェスト(レポート)

日時:2010年05月11日

第101回目 高収益トップ3%倶楽部 東京勉強会

今月のゲスト

登山家 小西 浩文氏

今回の東京勉強会も、みなさんがびっくりされるような素晴らしいゲストをお迎えしました。

世界の8000メートル峰に"無酸素"で、つまり酸素ボンベを一切使わずに挑み続け、登頂してきている世界屈指の登山家、小西浩文さんです。

小西さんについてはご著書の『生き残る技術―無酸素登頂トップクライマーの限界を超える極意』(講談社プラスアルファ新書)でご存知の方も多いかと思いますが(この本もぜひ手元に置いて繰り返し読んでいただきたい、素晴らしい内容です)、今回はぜひ会場のみなさんに、「小西さんのお話を直接ご本人から、生で聴いていただきたい!」と考えて、ご無理を承知で講演をお願いし、なんとか実現させることができました (*^^)v

「本当に"生き残る"技術とは・・・」
極限の世界で生き残るには

リーマンショック以来、経営者は受難の時代とも言えます。私のところにも、「大変なんです...」と暗い顔で相談にみえる社長さんが増えましたが、「大変さ」に関しては、おそらくこの小西さんに勝てる人はいないでしょう。企業間競争でもよく「生き残りをかけて」などという言葉を使ったりしますが、小西さんは本当の意味で「生きるか死ぬか」の、極限状態を体験してきているのですから...。

標高8000メートルの世界というのは、旅客機が上昇しきって安定飛行するくらいの高さで、基本的には生物が生きて活動することはできない世界です(特別に訓練を重ねた人間か、あるいは地球規模で移動する渡り鳥が一瞬その高さを飛ぶことがある・・・というくらいだそうです)。

気温はマイナス10~40度、冬にはジェット気流(風速50~100メートル)が吹き荒れます。この高さに、自分の持っている心臓と肺だけで挑み、無事に帰ってこなければなりません。まさに「生きるか死ぬか」の体験を繰り返し、乗り越えてこられた小西さんは、強靭な精神力はもちろん、常人では想像もつかないレベルの危機管理能力の持ち主でもあるわけです。

そんな極限の世界で生きる小西さんのお話を直接お聴きできる今回の講演は、現代という難しい時代を生き抜く私たち経営者にとって、まさに人生サイズでの大きな学びを与えてくれる、素晴らしい機会となりました。

本物に触れなければ絶対に分からない衝撃

かつてエベレストに挑み、エベレストに眠ったイギリスの登山家ジョージ・マロリーは「なぜ山に登るのか」と聞かれて「そこに山があるから(Because,it is there)」と答えたそうですが、小西さんに「なぜ無酸素で登るのか」と尋ねたら、「酸素ボンベを使うことに、ドキドキワクワクしないからですかね。常に死のキケンがあるところが山登りの魅力。自分の限界を見たいという、純粋な好奇心かもしれません」という答えが返ってきました。

それにしても、本物の迫力には圧倒されます。極限の世界を映し出した写真や映像は、どれも強烈なインパクトを持ったものばかりです。

かつてNHKが同行取材し、一人20kgの機材を背負っての登山となった真冬の穂高岳の映像、8500メートル級のネパール・ローチェへの挑戦、1996年秋にネパール側から目指したエベレストでは、生涯のパートナーと決めた仲間を目の前で亡くすという壮絶な体験に見舞われたこと、テレビ朝日の「ネイチャリングスペシャル」の撮影で、俳優の西田敏行さんと共に、14人のチームで米大陸最高峰アコンカグアの山頂を目指したときエピソード、その困難を共にした仲間に芽生えた強い絆、その後訪れた仲間たちとの悲しい別れ・・・小西さんが語る一つひとつのエピソードに、会場のみなさんは完全に別世界へと引き込まれていました。

極限を体験した人にしか伝えられない真実の覚悟、準備力、危機管理、不測の事態への対処法の数々は、経営者にとって覚悟を持って生きる姿勢への示唆になると思います。世の中には本物に触れなければ絶対に分からない衝撃というものがありますが、今回の小西さんのお話は、一瞬一瞬を真剣に生きる人間だけが伝えられる、まさに言葉を超えた力を感じさせる内容でした。

「一歩一歩」が苦手な人にアドバイスを

小西さんのお話に圧倒された後は、「質疑応答コーナー」です。
何名かの方から質問をいただきましたが、そのなかで「8000m級の山でも一歩一歩登る以外にないと思いますが、仕事や生活では、なかなかその一歩一歩が苦しい場面が多く、くじけてしまうこともあります。そんなとき、小西さんならどんなアドバイスをしますか?」との質問に対する答えは、"継続すること"を信条としている私も、非常に共感するところがありました。

「人生の山登りがあるのであれば、誰でも頂上にずっといることはできません。ならば、下りはゆっくりが一番いいが、不思議とドカンと落ちる場合が多いものです。頂上からの下降の仕方は、登り方とほぼ比例すると思います。時間をかけて登った人間ほど、頂上にいられる時間が長く、なだらかに降りることができます。どんな道にも近道はない。それを強く意識しておくことだと思います。」

「心身はすべてひとつであり、体をリードするのは心です。心が上流、体が下流と考えると、心だけ鍛えるのは難しい。つまり体を鍛えることで心も鍛えられていくわけですが、それには単調なトレーニングに耐えるしかありません。単純な繰り返しが心の限界をも伸ばしていき、折れない心、あきらめない心が生まれるのです。トレーニングは、1日でも怠れば、集中力が落ちる。人の見ていないところでカッコ悪いトレーニングができてこそ一流なのではないでしょうか。感情は脳で発生するものだから、イヤな感情も脳で止め、心を動かされない訓練をすることです。心は死ぬまで成長します。1日1mmでも積み上げたものが"運"をつくるのだと思います。」

・・・どうです?"本物"の言葉の重みを感じますよね。

組織作りは「人選」がすべて!

最後に私からもいくつか質問をさせてもらったのですが、先の著書にある「組織作りは『人選』がすべて」という部分についても、解説していただきました。

山登りにおいてロープを結ぶ、ザイルを組むということは、キケンな場所で相手を死ぬ気で助ける覚悟が持てるかの選択でもあるわけです。さらにいえば、標高3000メートルぐらいではまだ余裕もあり、メンバーがお互いに「仲間」意識を持っていられるのですが、標高8000メートルとなると、それぞれ自分が生きるのに必死な極限状態の連続で、とても「仲間」などとはいっていられない世界なんだそうです。

そんな状況で、ロープで結ばれた人と「こいつとなら"同じ命日"になってもいい!」と思えるほどの相手を選ばなければならないわけです。そんな小西さんが、パートナーを選ぶ最後の決め手とする条件は、「顔つき」と「エネルギー(氣)」なんだそうです。

これまで、まさに「命のかかった人選」を繰り返してきた小西さんは、相手が前に立っただけで、信頼できる人間かどうかを見抜けるようになったそうですよ。さらに、「人を見るには、確固たる自分を築き上げていないと無理」ということも、深くわかっていらっしゃいます。

そんな小西さんでも、「人の心をのぞくのは簡単だが、自分の心をのぞくのは大変」だと言います。たとえば、あと30分で頂上という時の判断には、一切の利害や損得を排除することが必要なのだそうです。そうしないと本質が見えない。登山の成功は、いかに「無心」を作り上げられるかに集約されるようです。本当に厳しい世界ですよね。

「人は一人では強くなれない。自分の心をのぞける人が本当の名人であり達人なのでしょう」、「今の日本には病んでいる人も多いので、私が山で学んだこと、元気やエネルギーも含めてお返しできればと思っています」と語る小西さんの言葉には、本物だけが持つパワーが込められていました。今回、勉強会に参加できた方は本当にラッキーだったと思います。

小西さんは講演を、「どんなにいい話を聞いても、どんなにいい本を読んでも、その人に実行する気がなければ、1ミリも役に立ちません。人は3日あれば成長できるものですが、同時に人間の成長に終わりはないのです。自分が常に"未完成"であることをわかっておくことが大事です」という言葉で締めくくられました。

「学んだことを日々、少しでも実践する」・・・高収益トップ3%倶楽部は、そんな人たちの集まる会であり続けたいものです。そのために、会員のみなさんにはこれからも"素晴らしい刺激"を得ていただきたいと思いますので、どうぞ楽しみにしていてください(@^^)/~~~

参加者の感想

  • 小西さんの力強いお話に非常に感動しました。
  • 極限を極めている人の言葉は重くて素晴らしかったです。真剣に生きる重さ尊さを感じました。
  • 「3000~4000mは友情の世界。8000mはそんなことを言っていられない世界」とは...。それでも山に登るところすごい!
  • 死を意識して生きる大切さを学びました。
  • とてもいいお話で、生きる力を与えられた気がします。
  • 信念の人から、エネルギーをもらいました。
  • 自分の悩みが小さいことだと思えた!
  • 熱い話で共感できる点が多々あり、参考になりました。
  • 生の講演を聞くと頭に良く入ってくるので、ためになると思いました。結局、実行しなければ意味が無いと痛感いたしました。
  • 「心は日々の単純な練習で鍛えられる。」日々の仕事で、地道な努力を続けていこうと思います。
  • 経営の悩みが小さく感じました。いつかエベレスト登ります。最高でした!

来月も、ぜひ楽しみにしていてくださいね!

今後の勉強会予定

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一般の方のご参加もお待ちしております。早く定員に達することもありますので、できる限りお早めにお申込みされることをおすすめします。

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